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第1定例会(3月)堤栄三議員の質疑

 第一回定例会において、3月14日、つつみ議員が本会議で行った質疑と、県の応答は以下の通りです。


 なお、ここに掲載の質疑はテープから起こしたもので、正式な議事録ではありません。正式な議事録は、後日県議会のHPに掲載されます。






(堤 県議)

上程議案に対する質疑を行います。

まず知事は県政執行の方針の中で、「災害からの復興で一日も早く被災した方々が安心して暮らせるように生活再建に向けて支援する」と述べています。この観点からするとJR九州の日田彦山線の早期復旧は非常に重要です。先日仁比そうへい参議員と共産党の九州各県の地方議員団がJR九州本社へ行き、災害復旧等の要望等を行ってきました。

 JR九州は「約70億円もの復旧経費について会社だけでは負担できない」といっていましたが、その後「国と福岡や大分県と協議をしていきたい」と述べています。

 JR九州との協議内容及び今後の対応についてどうするのでしょうか。答弁を求めます。

 また、「障がい者にとって配慮ある地域としての大分県」とも述べています。JR九州は当初、大分市内8駅を3月にいっせいに無人化するとの報道もありましたが、利用者や障がい者団体など批判が広がる中で、計画を変更させ、大分市内8駅のうち牧駅は、3月17日に無人化、さらに敷戸・大分大学前駅は、秋までに点字ブロックなどを整え無人化し、高城・鶴崎・大在・坂ノ市・中判田の5駅は、構内のバリアフリー化やSSS(スマートサポートステーション)導入駅の利用状況を踏まえて「引き続き検討する」と報道されています。

この無人化に対し大分市内の障がい者団体などは、「無人化は障がい者や高齢者に不便を押し付けるものだ」として、計画撤回を求める抗議集会等を開催しています。

 さらに九州全体でも117本、うち大分県内38本の減便発表や、特急列車のワンマンカー運転化など「障がいのある人もない人も心豊かに暮らせる大分県条例」から見ても、このようなやり方は合理的配慮を欠いたものと言わざるをえません。これらについてどう考えているのでしょうか。また、JR九州に撤回を求めるべきと考えますが、答弁を求めます。    

(知事)

 JR九州日田彦山線の復旧及等についてご質問頂きました。

 県にはJR九州の4つの鉄道路線があり、通勤・通学・通院等の日常生活や、観光等の経済活動において大きな役割を担ってもらっております。路線の維持と、安全性・利便性の向上の両立を図ることが大事です。

 日田彦山線については、利用者の利便性等からみて、鉄道での復旧が第一と考え、災害直後からJR九州に要望してきました。先日、青柳社長が「鉄道での復旧に取り組む」旨を示したことは、評価したいと思います。

 これまで、JR九州・福岡県と3者で事務的な協議を行ってきましたが、青柳社長の発表を受けて、復旧に向けたスッテップをさらに進めてもよい状況になったと感じています。

 一方、国においては現在、被災した路線の復旧に係る鉄道軌道整備法の改正が議論されています。現在の補助対象は、赤字企業に限定されていますが、見直しにより、黒字企業のJR九州も補助対象になること、国と自治体が共同して補助を行うことが規定される方向と聞いています。この動向次第では、地方の負担についても、検討せざるを得ない場合もあると考えていますが、まずは、復旧にどのくらい資金がかかるのか、それがJR九州で負担できないかについて議論します。さらに、JR九州が単独で負担できない場合についても、まずは国の支援を求めてまいります。

 引き続き、日田彦山線が鉄道で早期復旧できるよう、沿線の福岡県と連携を密にして、しっかりと取り組んでいきたいと思っています。

 次に、スマート・サポート・ステーションの導入を含めた駅の無人化や、ダイヤ改正による減便等については、これまでも他の鉄道路線で多く見られるように…… 全文は こちら





議会の傍聴案内は こちら



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